ささやかな幸せの種

朝の台所で、
ホットコーヒーの香りがふわっと立ち上るとき、
「小さな幸せって、こういうことだな」と思うんです。
カップを手にした瞬間のあのじんわりした温かさ。
これが毎日のご褒美。

先日、友人と話しているとき、彼女が言ったんです。
「最近、特別なことがなくても幸せだなって思うの。
朝ごはんがおいしいとか、子どもの寝顔を見てほっとするとか。」
その言葉に私、ハッとしました。
いつの間にか「幸せ」って、
大きなイベントや目標を達成することばかりだと思い込んでいたんです。
でも、本当は、日々のちょっとしたことに幸せの種がたくさん散らばっているんですよね。

たとえば、昨日は久しぶりに靴を磨きました。
ほんの10分の作業だったけれど、
ピカピカになった靴を見ると気分がシャキッとしたんです。

朝の散歩で冷たい風が頬に当たると、
「冬が来たなぁ」とちょっと笑ってしまったり。
こういう瞬間こそが、日々のエネルギー源になるのかもしれません。

とはいえ、バタバタした日には、
そんな「小さな幸せ」を見逃しがちです。
だからこそ、意識して立ち止まる時間を作りたいなと思います。
冷たい空気を深呼吸してみる。
コーヒーを味わいながら、窓の外を眺める。
そんな「ちょっと一息」が、
自分を優しく包み込んでくれるような気がします。

人生って、
実は「特別な日」の集まりじゃなくて、
ほとんどが「普通の日」。

その「普通」を楽しむ力が、
幸せを育てる秘訣なのかもしれませんね。

今日は、もっと人生が輝きますように。