昔、娘が学校から「ありがとうカード」という宿題を持ち帰ってきました。
「ありがとう」を伝えたい人にカードを書くというものです。
小さなノートサイズの紙に、マス目が並んでいて、
そこに一言ずつ感謝の言葉を書いていきます。
「お母さん、運動会でお弁当ありがとう」
「先生、算数を教えてくれてありがとう」など、
子どもらしい素直な言葉が並んでいて、つい微笑んでしまいました。
ふと、そのカードを眺めていて、
私も「ありがとう」をもっと口にしようと思いました。
大人になると、感謝の気持ちって頭の中では感じていても、
なかなか言葉にする機会が減ってしまいませんか?
特に家族や身近な人に対しては「わざわざ言わなくても分かってくれているだろう」と思いがち。
でも、ある日、夫に言ってみました。
「晩ごはん、作ってくれてありがとう。」
その瞬間の夫の顔、ちょっと恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうでした。
お礼を言われるって、誰にとっても心がポカポカすることなんですね。
言葉に出すことで、自分の気持ちも軽くなるし、
相手にもポジティブなエネルギーを届けられる。
日常の中に、感謝したいことは意外とたくさんあります。
たとえば、スーパーの店員さんが「寒い中、ありがとうございます」と言ってくれる一言。
電車で席を譲ってくれた人へのお礼。
メールの最後に添えられる「ありがとうございます」の一文。
それがあるだけで、どこか心が温まります。
大きなことじゃなくていいんです。
「ありがとう」って、小さな言葉だけど、大きな力を持っている。
今日は、もっと人生が輝きますように。