新しい年、新しい私じゃなくていい。

新しい年がはじまると、わたしたちはどうしても「変わらなきゃ」という気持ちになりがちです。おおきな目標を掲げたり、ジム通いを始めたり、なにか新しいことにチャレンジしようと考えます。

それはとても素敵なことだけど、最近、気づいたんです。

「新しい」じゃなくてもいいんじゃないかなって。

去年の暮れ、友人と年末の食事をしているときに、彼女がふとこんなことを言いました。「目標ってね、なんか大きすぎると、途中で疲れちゃうことが多いの。だから今年は、いつもやってることをちょっと丁寧にするって決めたの。たとえば、朝のコーヒーを飲むとき、スマホを置いて香りを楽しむとか、毎日使ってる手帳を少し色鉛筆でデコレーションしてみるとか。」

その言葉を聞いた瞬間、「ああ、それでいいんだ」と思いました。おおきな目標や劇的な変化を追い求めるのも素晴らしいけど、日々のなかにある「ちょっとした幸せ」を大事にすることも、同じくらい価値がある。むしろ、そっちの方が毎日が楽しくなるんじゃないかなって。

実際、ちいさな習慣を変えることが、長期的には大きな変化につながることもあります。

たとえば、毎晩寝る前に3分だけストレッチをする習慣をつけたら、体がほぐれてぐっすり眠れるようになったりします。これ、じつは私自身が最近やってみて気づいたことなんですけど、たった3分でも生活の質がこんなに変わるんだ!と驚きました。

だから、今年はあえて「新しい」を目指さず、今を少しだけアップデートする、そんな一年にしたいと思っています。

肩の力を抜いて、でも日々の中にちいさな楽しみを見つけて。

そうやって過ごす一年も、きっといい年になるんじゃないかなって。